クリーンB/Lとリマーク付きB/L

概要

クリーンB/Lとリマーク付きB/Lは、B/L(船荷証券)に記載される貨物の外観状態に関する運送人の認識を示すものです。クリーンB/Lは「外観上良好」とされ、リマーク付きB/Lは損傷や異常の記載があるものです。これらはL/C取引や事故時の責任判断に影響を及ぼします。

実務の流れ

貨物積込時、運送人は貨物の外観を確認し、問題がなければクリーンB/Lを発行します。外観に損傷や異常が認められた場合は、その内容をリマーク(例:“packages torn”, “wet”, “damaged”など)としてB/Lに記載します。発行されたB/Lは、L/C決済や貨物引取時の重要書類となります。

主要書類

  • クリーンB/L(Clean on board B/L)
  • リマーク付きB/L(Claused B/L, Dirty B/L)
  • L/C(信用状)
  • インボイス、パッキングリスト等の輸送関連書類

実務上のポイント

  • クリーンB/Lは貨物の外観のみを証明し、中身の品質や数量までは保証しません。
  • リマーク付きB/Lは、出荷時点での損傷や異常を明確に示し、後のクレームや責任判断の重要な証拠となります。
  • L/C取引では、リマーク付きB/Lは銀行による支払拒否の原因となる場合があります。
  • クリーンB/Lの場合、到着後の損傷は輸送中事故と推定されやすく、運送人への責任追及が可能となります。

注意点

  • クリーンB/Lであっても、貨物の中身や数量は保証されません。
  • リマークは一度記載されると後から削除できません。
  • フォワーダーや運送人との事前調整が重要です。
  • 誤記載があっても、B/Lの記載内容は効力を持つ場合があります。

具体例

  • ケース1:クリーンB/L+損害
    貨物到着後に破損が発見された場合、輸送中事故と推定され、運送人への責任追及が可能となることがあります。
  • ケース2:リマーク付きB/L
    出荷時点で「濡れ」などのリマークが記載されている場合、運送人はその損傷について免責となり、損害回収が困難です。
  • ケース3:L/C拒否
    リマーク付きB/Lが提出された場合、銀行がL/C条件不一致として支払を拒否することがあります。

まとめ

クリーンB/Lとリマーク付きB/Lの違いは、貨物の外観状態に関する重要な証拠となり、事故時の責任判断やL/C決済に直接影響します。実務ではB/L発行時点での確認と調整が重要です。

関連用語

  • B/L(船荷証券)
  • クリーンB/L
  • Claused B/L
  • L/C(信用状)
  • 運送人責任
  • フォワーダー

公式情報