信用状統一規則(UCP600)について
概要
信用状統一規則(UCP600)とは、国際商業会議所(ICC)が定めた信用状取引に関する国際統一ルールです。異なる国の法律や商慣習による混乱を避け、国際取引を円滑に行うために設けられています。
目的・役割
異国間取引では、各国で法律や商慣習が異なるため、信用状取引の共通ルールを設ける必要があります。
そのためICCは1933年に「荷為替信用状に関する統一規則」を制定し、その後改定を重ね、現在は2007年改訂版のUCP600が実務の基準となっています。
特徴
- UCP600は、信用状にその適用が明示されている場合、信用状取引の当事者を拘束するルールです。
- 通常、信用状には次のような文言が記載されます。
“Subject to Uniform Customs and Practice for Documentary Credits, 2007 Revision, ICC Publication No.600”
実務上のポイント
信用状取引では、銀行は貨物そのものではなく、提出された書類に基づいて支払可否を判断します。
そのため、インボイス、船荷証券、保険証券などの記載内容が信用状条件と一致しているかが重要になります。
注意点
信用状条件と書類内容に不一致があると、支払拒絶や条件付受理となる可能性があります。
したがって、書類作成時には信用状文言を正確に確認する必要があります。現在の貿易実務では、UCP600に加えて、電子的な書類呈示に対応する補充規則として eUCP Version 2.1 も用意されています。紙ベース中心の信用状にはUCP600が基本ですが、電子呈示を行う場合にはeUCPの確認も必要です。
関連用語
- 信用状
- 荷為替手形
- 船荷証券
- 貿易決済
