混載できない貨物

混載できない貨物とは

混載できない貨物とは、LCL貨物として他の荷主の貨物と同じコンテナに積み合わせることが難しい貨物です。

混載貨物は、複数荷主の貨物をCFSで集め、仕向地や本船予定に合わせて1本のコンテナに積み合わせます。そのため、貨物の性質、形状、重量、危険性、臭気、温度条件、梱包状態によっては、CFSや混載業者が受け入れを断ることがあります。

なぜ混載できない貨物があるのか

LCL混載では、同じコンテナ内に複数荷主の貨物が積まれます。ある貨物の破損、漏れ、臭気、発熱、汚損、荷崩れが、他の荷主の貨物に影響する可能性があります。

そのため、CFSやNVOCCは、他貨物への影響、作業安全、コンテナ内での積付可否、法令・規則、港湾側の受入条件を確認したうえで、混載可否を判断します。

代表的な混載不可貨物

混載に向かない貨物には、次のようなものがあります。

  • 危険品
  • 長尺貨物
  • 重量物
  • 温度管理貨物
  • 臭気貨物
  • 液体貨物
  • 漏れやすい貨物
  • 破損しやすい貨物
  • 高額品
  • 梱包が弱い貨物
  • 他貨物を汚損する可能性がある貨物
  • CFSで安全に荷役できない貨物

これらは必ずしもすべてのケースで輸送不可という意味ではありません。ただし、通常のLCL混載では受けにくい、追加確認が必要、またはFCL輸送を勧められることがあります。

危険品が混載で問題になる理由

危険品は、火災、爆発、発熱、腐食、有害性などのリスクがあるため、通常のLCL混載で簡単に受けられる貨物ではありません。

危険品の場合、IMDG Code、UN No.、Class、Packing Group、SDS、危険品申告書、梱包状態、船会社・CFSの受入可否を確認する必要があります。危険品混載に対応しているサービスであっても、すべての危険品を受けられるわけではありません。

長尺貨物・重量物が混載に向かない理由

長尺貨物や重量物は、CFSでの荷役、コンテナ内での積付、他貨物との積み合わせに支障が出ることがあります。

混載コンテナでは、複数の貨物を効率よく積み合わせる必要があります。長すぎる貨物、重すぎる貨物、重心が偏った貨物は、他貨物を圧迫したり、荷崩れの原因になったりする可能性があります。

また、CFS側にフォークリフト、クレーン、特殊荷役設備が必要になる場合、通常のCFS Chargeでは対応できず、追加費用や別手配が必要になることがあります。

温度管理貨物が混載に向かない理由

温度管理貨物は、一定の温度帯で輸送・保管する必要がある貨物です。通常のLCL混載では、コンテナ全体を特定温度で管理することが難しいため、温度管理が必要な貨物には向かない場合があります。

食品、医薬品、化粧品原料、化学品、精密機器などでは、温度変化により品質劣化や使用不能が生じることがあります。このような貨物は、リーファーコンテナ、航空輸送、専用便、FCLなどを検討する必要があります。

臭気貨物・液体貨物の問題

臭気貨物は、同じコンテナ内の他貨物に臭いが移る可能性があります。香料、化学品、食品原料、皮革、ゴム製品などでは、臭気移りが問題になることがあります。

液体貨物は、漏れが発生した場合に他貨物を汚損する可能性があります。容器が破損した場合、同じコンテナ内の貨物に損害が広がるため、CFSや混載業者が受入を慎重に判断することがあります。

梱包が弱い貨物

混載貨物では、CFS搬入、仕分け、バンニング、海上輸送、輸入側デバン、CFS搬出という複数の荷役工程があります。

そのため、梱包が弱い貨物は、LCL混載に向かないことがあります。薄い段ボール、簡易包装、裸貨物、固定されていない機械部品、角当てのない貨物などは、荷役中や輸送中に破損する可能性が高くなります。

高額品・盗難リスクのある貨物

高額品や盗難リスクのある貨物も、通常のLCL混載では注意が必要です。

混載貨物は、CFSで複数荷主の貨物と一緒に扱われるため、単独管理が難しい場合があります。高額品、ブランド品、電子機器、精密機器などは、保険付保、梱包、受渡条件、CFSでの管理方法を事前に確認する必要があります。

CFS搬入後に断られることもある

混載不可貨物で特に問題になるのは、事前確認が不十分なままCFSへ搬入してしまうケースです。

貨物をCFSへ入れた後に、長尺、重量、危険性、臭気、液漏れ、梱包不備などが判明すると、CFS側で受入を断られたり、別手配を求められたりすることがあります。

この場合、横持ち費用、再梱包費用、保管料本船変更、納期遅延が発生する可能性があります。

FCLを検討すべき場合

混載に向かない貨物では、FCL輸送を検討することがあります。

FCLであれば、他荷主の貨物と同じコンテナに積まないため、臭気、液漏れ、重量配分、貨物特性、梱包条件をある程度コントロールしやすくなります。ただし、FCLであっても危険品、温度管理、重量制限、港湾側の受入条件は別途確認が必要です。

事前確認で必要な情報

混載可否を確認する際は、貨物名だけでは不十分です。CFSやNVOCCが判断できるよう、次の情報を整理します。

  • 貨物名、品名
  • 材質、成分、用途
  • 個数、重量、容積
  • 貨物寸法
  • 梱包形態
  • 危険品該当性
  • SDSの有無
  • 液体、粉体、臭気の有無
  • 温度管理の要否
  • 高額品かどうか
  • 荷役上の注意点
  • 写真資料

実務上の注意点

混載できない貨物は、単に「輸送できない貨物」という意味ではありません。通常のLCL混載では受けにくい貨物、追加条件が必要な貨物、FCLや専用手配を検討すべき貨物を含みます。

特に、危険品、長尺貨物、重量物、温度管理貨物、臭気貨物、液体貨物、梱包が弱い貨物は、Booking前に必ず受入可否を確認する必要があります。

混載貨物では、「小口だからLCLで送れる」と考えるのは危険です。貨物の性質によっては、LCL混載に載せない方が安全な場合があります。

同義語・別表記

  • LCL不可貨物
  • 混載不可貨物
  • 混載に向かない貨物
  • CFS受入不可貨物
  • Non-Consolidatable Cargo
  • Cargo Not Accepted for LCL

関連用語