B/L Back Dateについて

概要

B/L Back Dateとは、実際の積込み前の日付で船荷証券(B/L)を発行することを指します。通常、B/Lの日付は発行日であり、積込み(on Board)日が付記されますが、Back Dateはこれに反します。

目的・役割

輸出者やフォワーダーがL/Cや決済条件の都合で、実際の船積み日より前の日付でB/Lを発行することがあります。これにより、輸入者の決済や信用状の条件を満たそうとする意図があります。

特徴

  1. 積込み前の日付でB/Lを発行する
  2. 国際海上物品法や刑法上の不実記載・虚偽記入に該当する可能性がある
  3. 保険請求時に時系列の整合性が求められ、Back Dateは免責事由となる場合がある
  4. L/C取引やD/A条件での決済トラブルの原因となる
  5. 法的リスクが高く、国際訴訟に発展する恐れがある

実務上のポイント

  • B/Lの日付は実際の船積み日または発行日に基づくことが原則
  • 輸出入者間でL/CのアメンドやL/Gの取得を検討する
  • 保険会社には正確な船積み日を報告し、虚偽記載を避ける
  • フォワーダーや貿易会社は法的リスクを理解し、Back Dateの依頼には慎重に対応する

注意点

Back Dateは有価証券の不実記載や虚偽記入罪に問われる可能性があり、事故発生時に保険金支払いが拒否されることがあります。また、輸入者が決済不能となり損害賠償請求に発展するリスクもあります。法令遵守とコンプライアンスの徹底が求められます。

具体例

例えば、D/A条件で輸入者が決済する際、B/Lの日付が実際より前であった場合、輸入者は銀行決済ができず債務不履行となることがあります。この場合、輸入者はBack Dateの事実を立証し、輸出者やNVOCCに損害賠償を請求可能です。

関連用語

  • 船荷証券(B/L)
  • on Board日
  • 有価証券虚偽記入罪
  • L/C(信用状)
  • D/A(Documents against Acceptance)
  • 保険証券
  • NVOCC
  • L/G(Letter of Guarantee)

まとめ

B/L Back Dateは法的リスクや保険・決済上の問題を伴うため、実務では避けるべき行為です。輸出入者やフォワーダーは正確な船積み日を反映したB/L発行を心掛け、必要に応じてL/Cの条件変更やL/Gの取得を検討しましょう。コンプライアンス遵守が国際取引の安定に不可欠です。