RCEPの原産地規則

Rules of Origin under RCEP

RCEPの原産地規則とは

RCEPの原産地規則とは、RCEP税率の適用を受けるために、輸入貨物がRCEP協定上の原産品に該当するかを判断するためのルールです。

RCEPは、ASEAN10か国、日本、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの15か国が参加する広域の経済連携協定です。

日本にとっては、中国・韓国を含む重要なEPAであり、アジア・太平洋地域のサプライチェーンを前提にした原産地規則が設けられています。

RCEP原産地規則の特徴は、締約国間の原産材料を活用できる広域累積、RCEP原産国の特定、連続する原産地証明、複数の証明方式にあります。

実務上は、単にRCEP参加国から輸入されたというだけでは足りません。対象貨物のHSコード、品目別原産地規則(PSR)、原材料の原産地、生産工程、CTC、RVC、加工工程基準、累積制度、デミニミス、RCEP原産国、証明方式、積送基準、連続する原産地証明、税関事後確認への対応資料を確認する必要があります。

制度の目的・背景

RCEPの原産地規則の目的は、RCEP締約国間で合意された特恵関税を、協定上の原産品に限って適用することにあります。

RCEPは広域協定であるため、原材料の調達、生産工程、組立、物流拠点、再輸出が複数の締約国にまたがることがあります。このようなサプライチェーンでは、単に輸出国を見るだけでは、貨物がRCEP原産品かどうかを判断できません。

そのため、RCEPでは、原産品に該当するかどうかに加えて、どの締約国の原産品として扱うか、どの証明方式を利用できるか、経由国を通じても原産性を維持できるかを確認する必要があります。

この記事で扱う範囲

項目 この記事で扱う内容 他の記事で詳しく扱う内容
RCEP原産地規則の基本構造 RCEP税率を適用するために、原産品該当性を確認する基本的な考え方を扱います。 RCEP協定本文、個別税率、国別の発効状況は公式資料で確認します。
HSコードとPSR HSコードを起点に、品目別原産地規則を確認する流れを扱います。 HS分類、事前教示、品目別原産地規則の詳細解釈は個別記事で扱います。
原産品判定 完全生産品、原産材料のみから生産された産品、非原産材料を使用した産品の判断を扱います。 CTC、RVC、加工工程基準の詳細な判定方法は各専門記事で扱います。
RCEP特有の論点 広域累積、RCEP原産国、連続する原産地証明を扱います。 各論点の協定条文、税関運用、個別事例は専門記事または公式資料で確認します。
証明方式 第三者証明、認定輸出者による原産地申告、輸出者・生産者自己申告、輸入者自己申告を扱います。 証明方式の利用開始時期、相手国別の運用、書式は最新の税関資料で確認します。
積送基準 直接積送、第三国経由、物流拠点経由、保税保管、非加工証明を扱います。 B/L、Sea Waybill、AWB、通し船荷証券の詳細は書類別記事で扱います。
フォワーダーの関与範囲 フォワーダーが支援しやすいことと、断定すべきでないことを整理します。 通関業者の申告責任、通関委任、NACCS入力は通関関連の記事で扱います。
税関事後確認 輸入後の書類保存、税関確認、過去分への影響を扱います。 EPA利用時の書類保存、Verification対応は別記事で詳しく扱います。

CPTPP記事との違い

RCEPの原産地規則は、HSコード、PSR、CTC、RVC、デミニミス、積送基準を確認する点ではCPTPPと共通します。

しかし、RCEPには、RCEP特有の実務論点があります。

項目 RCEPで特に重要な論点 CPTPPとの違い 実務上の注意点
広域累積 複数のRCEP締約国にまたがる材料・生産を原産性判断に利用できる場合があります。 RCEP域内の広いサプライチェーンを前提に確認する場面が多くなります。 材料が単にRCEP参加国から来たのではなく、RCEP原産材料であることを確認します。
RCEP原産国 RCEP原産品であるだけでなく、どの締約国の原産品として扱うかが問題になります。 相手国別の税率差がある場合、原産国の特定が税率に直結します。 原産国の特定を誤ると、適用税率を誤る可能性があります。
連続する原産地証明 RCEP原産品が別の締約国を経由して再輸出される場合に問題になります。 物流拠点経由や再輸出取引で、証明書類の連鎖が重要になります。 元の原産地証明と経由国での証明のつながりを確認します。
証明方式の多様性 第三者証明、認定輸出者による申告、輸出者・生産者自己申告、輸入者自己申告などがあります。 国ごとの制度運用や利用開始時期を確認する必要があります。 対象国、利用時期、証明方式ごとに利用可否を確認します。

RCEP記事では、CPTPPと共通する原産地規則の基本に加えて、RCEP特有の広域累積、RCEP原産国、連続する原産地証明、証明方式の違いを重点的に確認することが重要です。

他制度との比較

制度・税率区分 適用の考え方 主な確認事項 RCEP原産地規則との違い
MFN税率 通常の輸入で一般的に適用される税率です。 HSコード、税率、課税価格 RCEP原産地証明は不要ですが、RCEP税率による関税削減効果は得られません。
RCEP税率 RCEP協定上の原産品に対して適用される特恵税率です。 HSコード、PSR、RCEP原産国、証明方式、積送基準 原産品該当性に加えて、RCEP原産国と証明方式の確認が重要です。
CPTPP税率 CPTPP協定上の原産品に対して適用される特恵税率です。 HSコード、PSR、自己申告、積送基準、資料保存 RCEPではRCEP原産国や連続する原産地証明がより問題になりやすい点が異なります。
第三者証明型EPA 輸出国の発給機関が原産地証明書を発給する方式を中心に運用されます。 原産地証明書、発給機関、記載内容、輸入書類との一致 RCEPでは第三者証明に加え、認定輸出者や自己申告の利用可否も確認します。
関税割当制度 一定数量の範囲内で低税率が適用される制度です。 割当枠、数量、申請手続、対象品目 RCEP原産地規則とは別に、数量枠や申請手続が問題になります。
一般輸入申告 特恵税率を使わず通常税率で輸入申告する方法です。 HSコード、課税価格、輸入規制、納税額 原産地証明やRCEP原産国確認の負担は軽くなりますが、関税メリットを受けられない場合があります。

RCEPの参加国・発効状況の確認

RCEPの参加国は、ASEAN10か国であるブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムに、日本、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランドを加えた15か国です。

ただし、実務上は、対象国との間でRCEPが利用できるか、日本への輸入でRCEP税率を適用できるかを確認する必要があります。

発効状況、対象品目、税率、協定上の条件、証明方式の運用は変更されることがあります。そのため、輸入実務では、税関資料や公式情報で最新状況を確認したうえで、対象貨物にRCEP税率を適用できるかを判断する必要があります。

RCEP税率は参加国からの輸入だけでは使えない

RCEP税率は、RCEP参加国から輸入された貨物であれば自動的に適用されるものではありません。

輸入貨物がRCEP協定上の原産品であり、対象品目にRCEP税率が設定され、必要な原産地証明が整い、直接積送または積送基準を満たしている必要があります。

また、RCEPでは、RCEP原産品であることに加えて、どの締約国の原産品として扱うか、つまりRCEP原産国の確認も重要です。

同じRCEP協定を使う場合でも、中国原産品、韓国原産品、ASEAN締約国原産品、オーストラリア原産品、ニュージーランド原産品で、日本側のRCEP税率が異なる場合があります。

したがって、RCEPでは「RCEP域内で作られたから同じ税率になる」と単純に考えるのではなく、原産性、RCEP原産国、税率、証明方式を分けて確認する必要があります。

制度が適用される場面一覧

場面 制度が問題になる理由 確認すべき中心事項 主な関係者
RCEP締約国から日本へ輸入する場合 RCEP税率を利用できる可能性があります。 対象国、発効状況、HSコード、RCEP税率 輸入者、輸出者、通関業者
RCEP域内の複数国で材料調達・加工を行う場合 広域累積を利用できる可能性があります。 材料の原産性、工程資料、サプライヤー資料 生産者、輸出者、サプライヤー
相手国別にRCEP税率が異なる場合 RCEP原産国の特定が税率に影響します。 RCEP原産国、税率差、証明書類の記載 輸入者、輸出者、通関業者
RCEP締約国を経由して再輸出される場合 連続する原産地証明が問題になります。 元の証明、経由国での証明、再輸出書類 輸出者、経由国事業者、輸入者
第三国または物流拠点を経由する場合 積送基準を満たす資料が必要になります。 B/L、通し船荷証券、積替え記録、保税保管資料 輸出者、フォワーダー、輸入者
税関事後確認を受ける場合 輸入時のRCEP税率適用が正しかったか確認されます。 PSR根拠資料、累積資料、RCEP原産国資料、輸送資料 輸入者、輸出者、生産者、通関業者

RCEP原産地規則で確認すること

RCEP税率を適用するには、対象貨物がRCEP締約国の原産品であることを確認します。

確認項目 確認内容 実務上の注意点 主な確認資料
HSコード 対象貨物の関税分類を確認します。 HSコードが変わると、適用されるPSRも変わります。 インボイス、仕様書、カタログ、分類根拠資料
品目別原産地規則(PSR) 対象品目が満たすべき原産地基準を確認します。 CTC、RVC、加工工程基準などを確認します。 協定附属書、PSR表、税関資料
完全生産品 締約国内で完全に得られ、または生産された産品か確認します。 農産品、水産品、鉱物などで問題になります。 収穫証明、漁獲証明、生産地資料
原産材料のみから生産された産品 使用材料がすべてRCEP原産材料か確認します。 締約国から購入しただけでは足りず、材料自体の原産性を確認します。 材料表、サプライヤー証明書、材料の原産地資料
非原産材料を使用した産品 非原産材料を使っていてもPSRを満たすか確認します。 CTC、RVC、加工工程基準の根拠資料が必要です。 材料HSコード、完成品HSコード、RVC計算資料、工程表
広域累積 他のRCEP締約国の原産材料や生産を利用できるか確認します。 材料がRCEP原産材料である証拠が必要です。 原産地証明書、原産地申告、サプライヤー資料
デミニミス PSRを満たさない非原産材料が僅少である場合の扱いを確認します。 品目ごとの制限を確認します。 非原産材料の価額、割合、重量、PSR資料
RCEP原産国 どの締約国の原産品として扱うかを確認します。 適用税率に影響することがあります。 原産国判定資料、証明書記載、税率表
積送基準 輸送中に原産品資格を失っていないか確認します。 第三国経由や物流拠点経由では輸送書類が重要です。 B/L、Sea Waybill、通し船荷証券、保税保管資料

適用要件・対象外になりやすい場面

区分 適用要件として確認すること 対象外・否認リスクになりやすい場面 対応の方向性
対象国・発効状況 対象国との間でRCEPが利用できること RCEP参加国であっても、対象時点で利用条件を満たさない場合 最新の税関資料で発効状況と対象国を確認します。
RCEP税率 対象HSコードにRCEP税率が設定されていること 対象品目に税率メリットがない、または相手国別に税率差がある場合 HSコード別・相手国別に税率を確認します。
原産品該当性 完全生産品、原産材料のみ、またはPSR充足のいずれかを満たすこと 締約国から出荷されただけで、実際には非原産品である場合 原材料、製造工程、PSR根拠資料を確認します。
広域累積 累積に使う材料や工程がRCEP原産性を持つこと RCEP参加国から購入しただけで原産材料と扱っている場合 材料自体の原産性資料を確認します。
RCEP原産国 どの締約国の原産品として扱うかを確認すること 輸出国とRCEP原産国を常に同一と考えている場合 証明書記載、税率差、輸入申告内容を照合します。
証明方式 対象国・対象時点で利用できる証明方式を使うこと 自己申告が使えると誤認し、必要な第三者証明を用意していない場合 第三者証明、認定輸出者、自己申告の利用可否を確認します。
連続する原産地証明 元の原産地証明と経由国での証明の連鎖が維持されていること 物流拠点で証明書類のつながりが確認できない場合 元証明、再輸出証明、取引書類、経由地管理資料を確認します。
積送基準 輸送中に原産品資格を失っていないこと 第三国で加工・改変・自由流通が行われた可能性がある場合 通し船荷証券、保税保管資料、非加工証明を確認します。

原産品判定の判断フロー

RCEPの原産地規則を確認する際は、次の順序で判断すると整理しやすくなります。

ステップ 確認すること 判断のポイント 確認資料
1 対象国との間でRCEPが利用できるか確認する 発効状況、対象国、輸入国、税率表を確認します。 税関資料、協定情報、税率表
2 対象貨物のHSコードを確認する HSコードが変わるとPSRも変わるため、最初に分類を確認します。 インボイス、仕様書、カタログ、分類根拠資料
3 RCEP税率が設定されているか確認する 対象品目にRCEP税率があるか、相手国ごとに税率差がないか確認します。 税率表、実行関税率表、協定税率資料
4 完全生産品または原産材料のみから生産された産品か確認する 該当する場合でも、証拠資料を確認します。 生産地資料、材料表、原産材料資料
5 非原産材料を使用しているか確認する 非原産材料がある場合、PSRを満たす必要があります。 部品表、材料表、材料HSコード
6 品目別原産地規則(PSR)を確認する CTC、RVC、加工工程基準など、HSコードごとの条件を確認します。 PSR表、協定附属書、税関資料
7 広域累積を利用できるか確認する RCEP締約国の原産材料や工程を原産性判断に組み込めるか確認します。 原産地証明、サプライヤー証明、工程資料
8 デミニミスを利用できるか確認する PSRを満たさない非原産材料が僅少である場合の例外を確認します。 非原産材料価額、割合、重量、PSR資料
9 RCEP原産国を確認する どの締約国の原産品として税率を適用するか確認します。 RCEP原産国判定資料、証明書記載、税率表
10 証明方式を確認する 第三者証明、認定輸出者、自己申告、輸入者自己申告の利用可否を確認します。 証明書、原産地申告、原産品申告書、税関案内
11 積送基準・連続する原産地証明を確認する 第三国経由やRCEP締約国経由で原産性の連鎖が維持されているか確認します。 B/L、通し船荷証券、元証明、再輸出証明、保税保管資料
12 輸入申告と書類保存を行う 税関事後確認に対応できる資料を保存します。 輸入申告資料、保存資料、取引先連絡記録

RCEPでは、原産品かどうかの判定だけでなく、RCEP原産国、証明方式、積送基準、連続する原産地証明まで確認する必要があります。

CTC・RVC・加工工程基準の違い

RCEPの品目別原産地規則では、関税分類変更基準、付加価値基準、加工工程基準などが使われます。

基準 内容 確認する資料 注意点
CTC 非原産材料と完成品との間で、HSコード上の分類が一定以上変わることを求める基準です。 完成品HSコード、原材料HSコード、部品表、材料表 HS分類の誤りがあると判定を誤る可能性があります。
RVC 産品に一定以上の域内付加価値があることを求める基準です。 原材料費、非原産材料価格、製造費、FOB価額、RVC計算資料 計算方法、対象費用、証拠資料の整備が重要です。
加工工程基準 特定の加工や製造工程が締約国内で行われていることを求める基準です。 製造工程表、生産記録、作業指示書、加工内容の説明資料 単なる組立、梱包、選別、ラベル貼付では不足する場合があります。

CTC、RVC、加工工程基準のどれを使うかは、輸入者や輸出者が自由に選ぶものではありません。まず対象貨物のHSコードに対応するPSRを確認し、そのPSRがどの基準を求めているのかを確認する必要があります。

PSRによっては、CTCまたはRVCのいずれかを満たせばよい場合もあれば、特定の加工工程を満たす必要がある場合、複数条件を同時に満たす必要がある場合もあります。

RCEP原産国の特定と税率の関係

RCEPでは、対象貨物がRCEP原産品であるかだけでなく、どの締約国の原産品として扱われるかも重要になります。これをRCEP原産国の特定といいます。

RCEPでは、相手国や品目によって日本側の関税率が異なる場合があります。たとえば、ある貨物がRCEP原産品であっても、中国原産品として扱う場合、韓国原産品として扱う場合、ASEAN締約国原産品として扱う場合で、日本側のRCEP税率が異なる可能性があります。

そのため、RCEPでは「RCEP域内で作られた」というだけでなく、どの締約国の原産品として申告するのかを確認する必要があります。

確認項目 確認する理由 注意点 確認資料
原産品資格を取得した国 通常は原産性を満たした締約国がRCEP原産国になることが多いためです。 輸出締約国と一致するとは限らない場合があります。 製造資料、原産性判定資料、証明書類
輸出締約国 貨物がどの国から日本へ輸出されるかを確認するためです。 物流拠点経由や再輸出の場合、原産国と輸出国が異なることがあります。 インボイス、B/L、輸出書類
税率差 相手国別に日本側のRCEP税率が異なる場合があるためです。 中国、韓国、ASEAN、豪州、NZなどで税率差がないか確認します。 RCEP税率表、実行関税率表
原産地証明書の記載 RCEP原産国は証明書類上の必要的記載事項になるためです。 証明書や申告書上のRCEP原産国と輸入申告内容を一致させます。 原産地証明書、原産地申告、原産品申告書

原産国の特定を誤ると、RCEP税率の適用、輸入申告内容、税関事後確認で問題になる可能性があります。

広域累積とは

RCEPの大きな特徴は、広域累積を利用できる点です。

累積制度とは、他のRCEP締約国の原産材料を、自国の原産材料とみなして原産性を判断できる制度です。

たとえば、タイで生産されたRCEP原産材料をベトナムで加工し、さらに日本へ輸出する場合、そのタイ原産材料をベトナム側の原産性判断に組み込めることがあります。

これにより、RCEP域内にまたがるサプライチェーンでも、原産地規則を満たしやすくなる場合があります。

ただし、広域累積を利用するには、各材料がRCEP締約国の原産材料であることを証明できる資料が必要です。単にRCEP参加国から仕入れたというだけでは足りず、その材料自体がRCEP原産品であることを確認する必要があります。

累積で使える可能性があるもの 確認すべき資料 注意点 実務上の対応
RCEP締約国の原産材料 原産地証明書、原産地申告、サプライヤー証明書、材料証明 締約国から購入しただけでは原産材料とはいえません。 材料自体のRCEP原産性を確認します。
RCEP締約国で行われた生産工程 製造工程表、生産記録、加工内容資料 どの国でどの工程が行われたかを説明できる必要があります。 工程別に国・作業内容・証拠資料を整理します。
複数国にまたがるサプライチェーン 部品表、原材料リスト、各国工程資料、輸送書類 材料・工程・証明書のつながりを整理します。 サプライチェーン単位で原産性資料を管理します。

デミニミスとは

デミニミスとは、非原産材料がわずかに含まれている場合でも、一定の範囲内で原産地規則を満たすものとして扱えることがある制度です。

たとえば、関税分類変更基準を満たさない非原産材料が一部含まれている場合でも、その割合が協定上認められる範囲内であれば、原産品として認められる可能性があります。

ただし、デミニミスには品目や材料によって制限があります。そのため、適用できるかどうかは、対象品目のHSコード、PSR、非原産材料の内容、価額、重量、除外規定を確認して判断する必要があります。

原産地証明制度

RCEPでは、原産地証明の方法として、第三者証明制度、認定輸出者による原産地申告、輸出者または生産者による自己申告、輸入者による自己申告などが問題になります。

ただし、自己申告制度の運用は国ごとに差異があります。どの証明方式を利用できるか、誰が申告主体になれるか、どの書類が必要かは、対象国、輸入国、制度の実施状況を確認する必要があります。

証明方式 作成主体 向いている場面 注意点
第三者証明制度 輸出国の発給機関 公的機関または指定機関が証明書を発給する方式を利用する場合 発給申請、証明書の記載内容、有効性、原本管理を確認します。
認定輸出者による原産地申告 認定を受けた輸出者 継続的な取引で、輸出者が原産性資料を管理している場合 認定輸出者制度の利用可否と認定番号等を確認します。
輸出者・生産者による自己申告 輸出者または生産者 輸出者・生産者が製造情報や原産性資料を保有している場合 国ごとの運用開始状況や対象範囲を確認します。
輸入者による自己申告 輸入者 輸入者が原産性を説明できる資料を入手・保管できる場合 輸入者自身がRCEP原産国や原産性の根拠を説明できる必要があります。

RCEPでは、すべての締約国で自己申告制度が同じように使えると考えるのは危険です。実務では、対象国との間でどの証明方式が利用可能か、輸入者自己申告が認められるか、輸出者・生産者自己申告が利用できるかを、最新の税関資料で確認する必要があります。

連続する原産地証明とは

RCEPでは、連続する原産地証明が問題になることがあります。

これは、あるRCEP締約国の原産品が、別のRCEP締約国を経由して再輸出される場合などに、元の原産性を引き継いで証明するための仕組みです。

たとえば、RCEP原産品がシンガポールなどの物流拠点を経由して日本へ輸入される場合、経由国で新たな原産地証明を発行または作成する場面があります。

この場合、元の原産地証明、再輸出国での管理状況、積送基準を確認する必要があります。

連続する原産地証明を利用する場合は、原産地証明の連鎖が切れていないか、経由地で原産品としての資格を失う加工や改変が行われていないかを確認します。

連続する原産地証明と積送基準の違い

連続する原産地証明と積送基準は関係しますが、同じものではありません。

項目 連続する原産地証明 積送基準 実務上の確認ポイント
主な目的 経由国を通じても元の原産性を証明する書類のつながりを維持すること 輸送中に原産品としての資格を失っていないことを確認すること 証明書類の連鎖と輸送中の管理状況を分けて確認します。
問題になる場面 RCEP原産品が別のRCEP締約国を経由して再輸出される場合 締約国または非締約国を経由して輸送される場合 物流拠点経由では両方が問題になることがあります。
確認する資料 元の原産地証明、再輸出国での証明、取引書類 通し船荷証券、B/L、Sea Waybill、航空運送状、保税保管資料、積替え記録 書類の連鎖と輸送経路の両方を確認します。
判断軸 証明書類の連鎖が維持されているか 経由地で加工や改変が行われていないか 証明方式の問題と物流管理の問題を混同しないようにします。
注意点 証明のつながりが切れると、原産性を説明しにくくなります。 加工や改変が行われた場合、原産品資格を失う可能性があります。 取引書類、輸送書類、保税保管資料をセットで確認します。

経由国で加工や改変が行われたかが問題になる場合は、主に積送基準の問題です。経由国を通じて元の原産地証明の効力や書類のつながりを維持できるかが問題になる場合は、連続する原産地証明の問題です。

実務上は、両方が同時に問題になることがあるため、物流経路と証明書類の連鎖を合わせて確認する必要があります。

主要書類

RCEPの原産地規則を利用する際には、原産性を説明する資料、証明方式に関する資料、輸送・積送基準を説明する資料を分けて整理します。

書類区分 主な書類 確認目的 不足した場合のリスク
原産地証明関係 原産地証明書、原産地申告書、自己申告書、認定輸出者による申告 RCEP税率を要求するための証明書類です。 RCEP税率の適用根拠を示せない可能性があります。
品目・税率関係 インボイス、パッキングリスト、HSコード確認資料、RCEP税率確認資料 対象貨物、HS分類、適用税率を確認します。 税率やPSRの前提を誤る可能性があります。
PSR確認資料 品目別原産地規則の確認資料、CTC判定資料、RVC計算資料、加工工程資料 原産品と判断した根拠を説明します。 原産性を説明できない可能性があります。
原材料・累積関係 原材料・部品の原産地資料、サプライヤー証明書、累積を利用する材料の原産性資料 材料がRCEP原産材料として扱えるかを確認します。 広域累積の根拠を説明できない可能性があります。
製造・中間工程関係 製造工程表、部品表、材料表、中間工程の証明資料、生産記録 複数国での加工・組立の内容を説明します。 どの国でどの工程を行ったか説明できない可能性があります。
RCEP原産国関係 原産国判定資料、原産地証明上のRCEP原産国、税率確認資料 どの締約国の原産品として扱うかを確認します。 適用税率や輸入申告内容を誤る可能性があります。
輸送・積送基準関係 B/L、Sea Waybill、航空運送状、通し船荷証券、積替え記録、経由地資料 直接積送または積送基準を満たすことを説明します。 原産品としての資格維持を説明できない可能性があります。
連続する原産地証明関係 元の原産地証明、経由国で発行・作成された証明、再輸出書類 原産地証明の連鎖が維持されていることを確認します。 経由国を通じた原産性の連鎖を説明できない可能性があります。
税関確認対応資料 税関照会への回答、保存資料、取引先との連絡記録 税関事後確認に対応するためです。 輸入後にRCEP税率が否認される可能性があります。

輸送書類は、単なる物流書類ではありません。非締約国を経由する場合や、物流拠点を経由する場合には、原産品としての資格を失っていないことを示す資料として重要になります。

フォワーダーの関与範囲

フォワーダーは、RCEP利用において、輸送書類、インボイス、パッキングリスト、B/L、Sea Waybillなどの整合確認を支援することがあります。

また、積送基準の確認に必要な輸送経路や積替え資料の整理を補助することもあります。

しかし、フォワーダーは通常、貨物の原産性そのものを判断する責任主体ではありません。原産性の判断には、HSコード、PSR、原材料、製造工程、RVC計算、サプライヤー情報などが必要であり、これは輸入者、輸出者、生産者が管理すべき情報です。

区分 支援しやすいこと 断定すべきでないこと 実務上の対応
輸送書類 B/L、Sea Waybill、航空運送状、通し船荷証券の整理を支援できます。 輸送書類だけでRCEP原産品に該当すると断定すべきではありません。 原産性判断は輸入者、輸出者、生産者、通関業者、専門家に確認します。
輸送経路・積替え 輸送経路、積替え、第三国経由の確認を支援できます。 経由地で加工や改変がなかったことを十分な資料なしに断定すべきではありません。 輸送手配時点で、積送基準に必要な資料の取得可否を確認します。
積送基準資料 保税保管資料、積替え記録、シール番号記録の取得を支援できます。 積送基準を満たすかどうかの最終判断を単独で行うべきではありません。 物流資料と原産地証明資料をあわせて輸入者側で確認します。
通関書類 インボイス、パッキングリスト、輸入申告資料との整合確認を支援できます。 書類形式が整っていることをもって、原産性が確認済みと断定すべきではありません。 形式確認と原産性判断を分けて管理します。
RCEP原産国 証明書類や輸入書類に記載された国名の整合確認を支援できます。 RCEP原産国の特定や相手国別税率差の判断を単独で断定すべきではありません。 税率表、証明書記載、輸入申告内容を通関業者・輸入者側で確認します。
税関照会対応 輸送記録、書類送付履歴、搬入・搬出記録、連絡記録の提出を支援できます。 PSR、CTC、RVC、累積、サプライヤー証明の根拠を代わりに説明すべきではありません。 フォワーダーは物流資料の支援に徹し、原産性説明は資料保有者につなぎます。

フォワーダーの役割は、原産地証明そのものの責任を負うことではなく、通関書類や輸送証拠の整合を支援する補助的な役割と整理するのが実務上安全です。

よくある誤解

RCEPの原産地規則では、広域協定であるために、原産性や税率を広く解釈しすぎる誤解が生じやすくなります。

よくある誤解 実務上の考え方 注意点
RCEP参加国からの輸入ならRCEP税率が使える 参加国からの輸入だけでは足りず、RCEP原産品である必要があります。 HSコード、PSR、証明書類、積送基準を確認します。
広域累積を使えばどの材料も原産材料として扱える 累積できるのは、一定条件を満たすRCEP原産材料などです。 材料自体の原産性資料が必要です。
RCEP域内で作られたものはすべて同じ税率になる RCEP原産国によって日本側の税率が異なる場合があります。 中国原産品、韓国原産品、ASEAN原産品などの税率差を確認します。
連続する原産地証明は積送基準と同じである 連続する原産地証明は証明書類の連鎖、積送基準は輸送中の原産品資格維持を確認するものです。 書類の連鎖と輸送中の加工・改変有無を分けて確認します。
自己申告制度はどのRCEP締約国でも同じように使える 自己申告制度の運用は国や時期、証明方式によって異なります。 対象国との間で利用できる証明方式を確認します。
フォワーダーがRCEP原産性を判断してくれる フォワーダーは輸送・通関書類の支援はできますが、原産性判断の主体ではありません。 輸入者、輸出者、生産者が原産性資料を整備します。
RCEP原産国は輸出国と必ず同じである 通常は一致することが多いものの、輸出締約国以外の締約国がRCEP原産国になる場合があります。 RCEP原産国と輸入申告内容を確認します。
RCEP原産品であれば積送基準の資料は不要である 原産品であっても、輸送中に原産品資格を失っていないことを説明する必要があります。 第三国経由や物流拠点経由では輸送書類を確認します。

4列判断チェックリスト

RCEPの原産地規則は、取引開始前、発注・契約時、生産・調達時、輸送手配時、通関申告時、税関事後確認時に分けて確認すると整理しやすくなります。

確認場面 確認する相手 確認事項 問題がある場合の対応
取引開始前 輸入者、輸出者、購買担当 対象国、発効状況、RCEP税率、HSコード、税率差 RCEPが利用できるか、他のEPAやMFN税率との比較も含めて確認します。
発注・契約時 輸入者、輸出者、生産者 原産性資料の入手可否、証明方式、RCEP原産国、協力体制 資料提供が難しい場合は、RCEP税率を前提にした価格交渉を避けます。
生産・調達時 生産者、輸出者、サプライヤー 原材料、部品表、製造工程、累積、CTC、RVC、加工工程基準 RCEP締約国材料を使う場合でも、材料自体の原産性を確認します。
輸送手配時 輸出者、フォワーダー、輸入者 直接積送、第三国経由、物流拠点経由、連続する原産地証明 積送基準と証明書類の連鎖を確認します。
通関申告時 輸入者、通関業者 原産地証明書、原産地申告、RCEP原産国、税率、HSコード 証明書類と輸入申告内容を一致させます。
輸入後保管時 輸入者、関税担当 原産性資料、輸送資料、証明書、申告資料、取引先連絡先 税関事後確認に備えて、保存場所と保存期間を管理します。
税関事後確認時 輸入者、輸出者、生産者、通関業者 PSR根拠資料、累積資料、RVC計算資料、積送資料、RCEP原産国 申告書だけでなく、裏付け資料を提出できる状態にします。
是正・再発防止時 輸入者、法務、購買、関税担当 過去分、同一品目、同一サプライヤー、HSコード、税率適用 誤適用があれば過去分や将来取引にも影響するため、同種案件を点検します。

実務で問題になりやすいケース

ケース 問題になりやすい点 確認すべき資料 実務上の対応
広域累積を利用するケース タイ製部品をベトナムで加工し、日本へ輸入する場合に、材料をRCEP原産材料として扱えるかが問題になります。 タイ製部品の原産地証明、サプライヤー証明、材料表、工程表 材料が単にRCEP締約国から来たのではなく、RCEP原産材料であることを確認します。
非原産材料を使用するケース 一部部品が非締約国産であるため、CTCやRVCを満たすかが問題になります。 完成品HSコード、原材料HSコード、RVC計算資料、製造資料 PSRに照らして、CTC、RVC、加工工程基準のどれを満たすか確認します。
デミニミスを利用するケース 一部の非原産材料がPSRを満たさないものの、許容範囲内として原産性を検討する場合です。 非原産材料の価額、割合、重量、品目ごとの制限 デミニミスの対象外品目や制限を確認します。
中間工程の証明が不足するケース 複数国で加工されたが、各工程の証明資料が不足し、原産性を説明できない場合です。 各国での加工工程、製造記録、サプライヤー資料、輸送資料 工程ごとに国、作業内容、証拠資料を紐づけて管理します。
連続する原産地証明を使うケース 物流拠点を経由して再輸出される貨物について、元の原産地証明と経由地での証明のつながりが問題になります。 元の証明書、再輸出国での証明、経由地での管理状況、再輸出書類 証明書類の連鎖が切れていないか確認します。
積送基準資料が不足するケース 第三国を経由した貨物について、通し船荷証券や保税管理資料を提示できない場合です。 通し船荷証券、積替え記録、保税保管資料、非加工証明 輸送手配時点で必要書類をフォワーダーに確認します。
RCEP原産国の特定を誤るケース RCEP原産品ではあるが、どの締約国原産品として扱うかを誤り、適用税率に問題が生じる場合です。 RCEP原産国、税率差、証明書記載、輸入申告内容 RCEP原産国と相手国別税率を照合します。
証明方式を誤るケース 自己申告が使えると思っていたが、対象国や制度上、別の証明方式が必要だった場合です。 第三者証明、認定輸出者、輸出者・生産者自己申告、輸入者自己申告の利用可否 対象国・輸入時点・証明方式ごとに最新の税関資料を確認します。

制度適用シナリオ

シナリオ1:タイ製部品をベトナムで加工して日本へ輸入する場合

RCEP域内の複数国で材料調達と加工を行う場合、広域累積を利用できるかが問題になります。たとえば、タイで生産された部品をベトナムで加工し、日本へ輸入する場合、そのタイ製部品をベトナム側の原産性判断に組み込める可能性があります。

ただし、タイから仕入れたという事実だけでは足りません。その部品自体がRCEP原産材料であることを、原産地証明書、原産地申告、サプライヤー証明書、材料表などで説明できる必要があります。

このシナリオでは、輸入者は完成品のHSコードとPSRを確認したうえで、タイ製部品の原産性資料、ベトナムでの加工工程、輸送書類を一体で整理しておくことが重要です。

シナリオ2:RCEP原産国の特定を誤った場合

RCEPでは、貨物がRCEP原産品であることだけでなく、どの締約国の原産品として扱うかが問題になります。たとえば、ある貨物がRCEP原産品であっても、中国原産品として扱う場合とASEAN締約国原産品として扱う場合で、日本側のRCEP税率が異なることがあります。

この場合、証明書類に記載されたRCEP原産国、輸出締約国、輸入申告上の原産国、適用税率を照合する必要があります。輸出国とRCEP原産国が常に一致するとは限らないため、単に出荷国だけで判断すると税率を誤る可能性があります。

このシナリオでは、RCEP原産国の判定資料と税率表を確認し、証明書類と輸入申告内容が一致しているかを通関前に確認することが重要です。

シナリオ3:シンガポールの物流拠点を経由して再輸出される場合

RCEP原産品がシンガポールなどの物流拠点を経由して日本へ再輸出される場合、連続する原産地証明と積送基準が同時に問題になることがあります。

連続する原産地証明では、元の原産地証明と経由国で作成・発行された証明書類のつながりを確認します。一方、積送基準では、経由地で加工や改変が行われていないこと、税関管理下で保管されていたことを確認します。

このシナリオでは、元の証明書、再輸出国での証明、再輸出書類、B/L、保税保管資料、積替え記録をあわせて確認し、証明書類の連鎖と輸送中の原産品資格維持を分けて説明できるようにしておくことが重要です。

シナリオ4:自己申告制度を使えると誤認した場合

RCEPでは、第三者証明、認定輸出者による原産地申告、輸出者・生産者による自己申告、輸入者による自己申告など複数の証明方式が問題になります。ただし、すべての締約国で自己申告制度が同じように使えるわけではありません。

対象国や時期によっては、自己申告ではなく第三者証明が必要になる場合があります。証明方式を誤ると、貨物が原産品であっても、手続面でRCEP税率の適用が認められない可能性があります。

このシナリオでは、取引開始前に、対象国との間でどの証明方式が利用できるか、輸出者・生産者自己申告や輸入者自己申告が利用可能かを税関資料で確認しておくことが重要です。

シナリオ5:第三国経由で積送基準資料を取得できなかった場合

RCEP原産品が第三国を経由して日本へ輸入される場合、通し船荷証券、B/L、積替え記録、保税保管資料などにより、輸送中に原産品資格を失っていないことを説明する必要があります。

輸送後にこれらの資料を取得しようとしても、フォワーダーや倉庫、経由地の関係者から取得できないことがあります。その場合、貨物が実際には加工されていなくても、資料不足により積送基準を説明できない可能性があります。

このシナリオでは、輸送手配時点で経由地、積替え有無、保税保管の有無、必要資料の取得可否を確認し、フォワーダーに必要書類を事前に依頼しておくことが重要です。

まとめ

RCEPの原産地規則は、RCEP税率の適用を受けるために、輸入貨物がRCEP協定上の原産品に該当するかを判断するためのルールです。RCEP参加国から輸入するだけで、自動的にRCEP税率が適用されるわけではありません。

実務では、対象国の発効状況、HSコード、RCEP税率、品目別原産地規則(PSR)、CTC、RVC、加工工程基準、デミニミス、広域累積、積送基準、証明方式、書類保存を一体で確認する必要があります。

RCEP特有の重要論点は、広域累積、RCEP原産国の特定、連続する原産地証明、証明方式の多様性です。広域累積を利用する場合でも、RCEP締約国から仕入れた材料であれば何でも原産材料として扱えるわけではありません。その材料自体がRCEP原産材料であることを証明できる資料が必要です。

また、RCEP原産品であっても、どの締約国の原産品として扱うかによって日本側の税率が異なる場合があります。RCEP原産国の確認は、税率適用と輸入申告の両方で重要です。

さらに、物流拠点を経由する取引では、連続する原産地証明と積送基準を分けて確認する必要があります。証明書類の連鎖と、経由地で加工や改変が行われていないことの両方が問題になるためです。

RCEPを安全に活用するには、サプライチェーン全体で原産地情報を管理し、税関の事後確認に対応できる資料を整備しておくことが重要です。

同義語・別表記

  • RCEP原産地規則
  • RCEP Rules of Origin
  • RCEP原産品
  • RCEP原産国
  • RCEP原産地証明
  • RCEP原産地申告
  • RCEP自己申告制度
  • 広域累積
  • 連続する原産地証明

関連用語

公式情報