貴金属・宝石類 From Vault to Vault Clause

概要

貴金属や宝石類の輸送において、保険の対象となる期間を明確に定めた約款で、荷主の金庫(vault)から搬出された時点から、荷受人の金庫に引き渡されるまでの間を保険期間とします。

目的・役割

高価値貨物である貴金属や宝石類の輸送に伴うリスクを適切にカバーするため、保険の開始と終了の時点を明確にし、保険責任の範囲を限定する役割を持ちます。

特徴

  1. 保険期間は荷主の金庫からの搬出時点で開始されるとされます。
  2. 保険期間は荷受人の金庫への引渡し時点で終了するとされるのが一般的です。
  3. 輸送中の紛失や損害に対して継続的に保険が適用されます。
  4. 通常の貨物保険よりも厳密な保険期間の設定が特徴です。

実務上のポイント

保険契約時に搬出・引渡しの具体的な場所や条件を明確にし、保険期間の開始・終了の判断基準を共有することが重要です。また、搬出・引渡しの証明書類の管理も求められます。

注意点

搬出や引渡しの時点が曖昧になると保険責任の範囲が不明確となるため、契約書や運送書類で明確に定める必要があります。また、保険期間外のリスクは補償されないことが一般的です。

具体例

例えば、東京の金庫から搬出された貴金属が海外の受取人の金庫に到着し引き渡されるまでの間、輸送中の盗難や損傷に対して保険が適用されます。

関連用語

  • 海上保険
  • 貨物保険
  • 保険期間
  • 貴金属輸送
  • 宝石輸送
  • 保険約款
  • リスク管理

まとめ

From Vault to Vault Clauseは、貴金属や宝石類の輸送における保険期間を明確に定めることで、リスク管理を適切に行うための重要な約款です。実務では搬出・引渡しの時点を明確にし、契約内容を十分に確認することが求められます。