LETTER OF INDEMNITY
概要
LETTER OF INDEMNITY(LOI、補償状)とは、運送人や船会社に対し、B/Lの記載訂正やリマーク付き貨物に対してクリーンな運送書類の発行を依頼する際に、後日問題が生じた場合は依頼者が補償することを約束する書面です。国際物流実務でB/L訂正や特別対応の際に用いられることがあります。
目的・役割
LOIは、通常の運送手続きから外れる対応を運送人に依頼する際に、依頼者が損害や費用負担を補償することを明確にするための書面です。単なる依頼書ではなく、責任を引き受ける前提で差し入れられることが一般的です。
特徴
- 依頼者が運送人に対し、訂正や特別対応に関わる損害・請求・費用を補償することを約束する。
- 運送人に不利益を与えないことや、荷受人から回収できない運賃等の支払いも依頼者が負う場合がある。
- B/Lの記載訂正、クリーンな運送書類発行、原本未着時の荷渡しなど多様な場面で使用される。
- 署名権者の署名・肩書、補償条項、訂正内容などが明確に記載されることが多い。
実務上のポイント
- LOIは運送人が必ず応じるとは限らず、追加書類や銀行保証を求められることがある。
- クリーンB/L発行依頼は貨物の実態と異なる場合、紛争や信用状決済上の問題に繋がるため慎重な判断が必要とされる。
- 信用状取引ではB/Lの内容が重要であり、LOIによる訂正や書類発行依頼は代金回収や銀行審査に影響を及ぼす可能性がある。
- 相手方所定の書式を使用する場合が多く、自社書式だけで対応できないことがある。
注意点
- LOIは補償責任を伴う書面であり、依頼内容や責任範囲を十分に理解した上で差し入れる必要がある。
- 訂正内容と事実関係が一致しているか必ず確認することが重要とされる。
- 署名者は会社を代表し責任を負える権限を持つ者であることが前提となる。
- クリーン書類発行依頼は特に慎重に検討し、信用状決済案件では銀行実務への影響も考慮することが望ましい。
具体例
例えば、Combined Transport Bill of Ladingの荷送人名や荷受人名の訂正依頼時にLOIを差し入れ、訂正に伴う損害や請求を補償することを約束します。また、貨物に外観上の不具合があるにもかかわらずクリーンな運送書類の発行を依頼する場合にも用いられます。原本未着時の荷渡しなど、通常の運送書類処理から外れる特別対応でもLOIが必要とされることがあります。
関連用語
- Bill of Lading
- Combined Transport Bill of Lading
- Clean Bill of Lading
- Letter of Indemnity(英文ひな形)
- Letter of Guarantee
- 信用状
- 荷渡指図書
- Sea Waybill
まとめ
LETTER OF INDEMNITY(LOI)は、B/L訂正やクリーン運送書類発行依頼などの際に運送人に補償を約束する書面であり、実務上は依頼内容や責任範囲の確認が不可欠です。便利な反面、依頼者が広範な責任を負うため、署名権限や補償範囲を十分に理解し慎重に扱うことが求められます。
